一日寒い日。風邪気味の自分としては大人しく過ごすほかないです。
外に出れない日は読書に限ります。
- 作者: 帚木蓬生
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/05/19
- メディア: 文庫
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☝ これを読破しました。
帚木蓬生(ははきぎほうせい)著 この方はお医者さんですよね。そのため、医学的な内容を含む小説が多いです。
自分的にはこの方の小説はハズレがありません。
このお話、はじめはちょっと退屈な内容でしたが、後半からグイグイ引き込まれました。江戸時代の久留米藩政下のお医者さんを志す若者のお話。下巻に続きます。
この小説でちょっと勉強になったことがあります。村人が不作で飢餓状態になる場面、飢餓状態になると身体がガリガリに痩せるのにお腹だけぽっこりする、そんな写真を見たことのある方もいるのではないでしょうか。
あれは腹水が溜まっている状態なんですよね。血液中のタンパク質量に異常がおこると血液が水分を維持できなくて細胞外に出てしまい、あのようなことが起きるのです。(←合ってる?)
肝疾患のことでそのことを知っていたのですが、飢餓状態ではそもそもタンパク質が絶対的に不足するので、やはり腹水であのようなポッコリお腹になるんですね。
さて、下巻が楽しみです。
断酒貯金 97200円也